黒薩摩を代表する「龍門司焼」から、鮮やかな三彩、飴釉に加え、龍門司焼でしか見ることのできない蛇蝎釉や鮫肌釉など多彩な釉薬の器をご紹介します。300年以上受け継がれてきた堅実なものづくりを、ぜひご覧ください。
龍門司焼は、元禄初年頃に朝鮮渡来の陶工、山元碗右衛門を陶祖とし、300年を超える長きに渡って受け継がれています。桜島を南に臨む加治木の山懐で、地元の土と原料を使い作陶を続ける数少ない民窯です。豪華絢爛な白薩摩とは違い、庶民の暮らしに寄り添う「黒薩摩」を代表するこの窯では、鮮やかな三彩、飴釉、そして龍門司焼でしか見ることのできない蛇蝎釉や鮫肌釉など多彩な釉薬のうつわが作られています。登り窯で焼成されるうつわはどれも力強く素朴で、質実な風合いです。鹿児島のロングライフデザインを暮らしに取り入れてみませんか。